自然生態系の生産のしくみ 2
今後10年以内には、湖沼(自然湖沼と人造湖)、流水、世界の海洋のあちこち、内湾、河口、草地、森林、ツンドラなどに関するいくつかのモデルが設定されているでしょう。
貯水池の漁業生産に関していえば、経験は科学の普及水準を上まわってさえいます。
ある環境における単一種の事実上の個体数については、いろいろと便宜的に条件を変えてみて資源を評価する技術が容易に役立つし、漁業管理に適用できます。
しかし、貯水池の湛水にひきつづく、急激に変化する条件下では、放流も生育も不安定ですし、異種間の共生も不安定です。
したがって漁獲は場あたり的であって、維持漁獲量を示すことは、人造湖の安定化時期やそれ以前には、誤りを犯す可能性があります。
ひとたび湖の諸条件がより安定になると、資源評価の便宜的な技術が有効になります。
これは、魚類群集が少数の魚種しかふくまないとき、ないしは数種が優占するときに、とくに有効です。
熱帯や乾燥地域の貯水池では、こういう推定は、大きな熱帯湖であればあるほど不確実になるでしょう。