人造湖と水域生態系
相互に関連しあった過程の研究は、水域生態系の研究の中心テーマではありますが、自然環境においてさえ、いろいろな生物種の生産量や個体数に影響する因子を適切に洞察できる状況ではまだありません。
つまり、貯水池での諸効果を予測するためのわれわれのよりどころの大半は、知識ではなく、経験に根ざしたものです。
幸いなことに、大半の生態系では、エネルギーの流れの大部分は、動植物種の全数のうち、比較的小部分の間で働いています。
さらに、これらの生態学的に優占的な型は、かなり別々の群集に分類されます。
このように、生態系の複雑さはひじょうに大きいのですが、栄養段階別の生産量や現存量のような主要な特徴は、それらが存在するからには、かなり簡単に評価することができます。
優占種のダイナミックスの研究がすすめば、比較的表面的な評価でも、広範な管理技術に対して、よい導きになりえます。
もちろんこういう技術は、温帯の水域生態系でもっとも発展してきたものです。
熱帯環境における種の多様性と、研究者が少ないことが、熱帯生態系の理解を妨げつづけています。