水域生産における得失
水生生物資源の人間による利用の全体像を考える程度にまで、潜在的影響に関する調査を実施することが望ましいでしょう。
貯水池の湛水以前の流水漁業の現在の価値については、政府統計により、優れた数値が得られることが多いのです。
統計値が得られない場合には、予備調査の一部として、実態調査を実施すべきです。
この調査は、将来の貯水池の漁業生産の広範な推定価値を得るためのデータ収集にも有益です。
多くの河川では、生産量の実際上および潜在的の価値を評価することは、比較的容易ではありますが、大きな静水貯水池からの生産量の予測技術は、まだ完壁とはいい難いものです。
この予測はある地域では、つぎの2つの方法により、実際に成功を収めています。
a)建設される貯水池に類似していると判断される既存の水体における既知の魚獲量との比較。
b)人造湖とその周辺の、いくつかの物理的、化学的特徴に基づいた形態土壌指数や重回帰分析の適用と、一次、二次生産量と現存量の予備評価。
・・・この2方法の中のb)は、漁業の経済的、社会的価値が適切に評価されたならば、精度に関して最大の希望がもたれます。