水域生産における得失 2
Ryder(1965)は北米の天然湖沼における漁獲量の推定に整然とした直線的な指数を開発しましたが、これはアメリカの貯水池の漁獲や釣りによる収獲の予測に適用できることがわかりました。
溶解固形物総量を平均深度で割ったこの指数は、37の水力発電用の貯水池では、現存量の変動の62%を説明でき、103の貯水池では、魚釣りの収量の変動の28%を説明できました。
Regierらは、アフリカの天然湖沼や貯水池における経済魚の潜在的収量の評価に、こういった形態土壌指数を、最近適用しています。
流域における土地利用の変化は、人造湖創設には不可避的に伴うものです。
貯水地域からの陸域生産の大半の消滅に加えて、陸域利用と水域利用の間のたくさんの生物的相互作用が発達することがあります。
水文学的には、貯水池は運搬されてきた堆積物の溜り場所であり、また、それよりも程度は低いが、支流の河川水中に溶解している栄養分の溜り揚所でもあります。
水源地域における林業と農業の経営は、このようにして水域生産に影響します。
逆に、たとえば水生の病原菌媒介者や有害水生植物を防御する場合のように、水域生産の一部を管理するために、化学薬品が使用される場合には、魚に対してだけでなく、水を家庭で消費する場合にも、下流で灌概をうける作物の場合にも影響が加わるのです。
湖盆における不注意な土地管理は、土壌浸食を促進し、それによって人造湖の埋積をはやめます。
また、他方では堆砂と濁度の増大により、水域生産を妨げるでしょう。
こういった種類の影響は、ダムが建設される以前に、土地と水の利用パターンを予測しようとする試みによって予想すべきであり、またダム建設後には、モニタリングを行なうべきです。